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2007/12/31
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インドで暴動などによる体制変換の可能性?
執筆者: tomonaga (11:46 am)
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前号からの引き続きのお話です。 インドでは暴動は起きないと思うと投稿したら、翌日にコルカタでおきてしまいました。 確かにこういった形での暴動は調べるとけっこうあります。今年分をざっとネットで検索してみました。 2007年1月22日 バンガロールでサダムフセイン処刑に反対するデモが暴徒化。11歳の男の子が死亡。 2007年3月9日 カシミールで暴動 分離独立派が警官隊と衝突 2007年5月31日 ラジャスタンを中心に北インドにて。下層カースト、グジャールが指定カーストへの編入を求めて。 2007年8月30日 イスラム教徒がデリー、アグラを結ぶ幹線道路で投石。速度違反の車に4人のイスラム教徒はねられたのが原因とされている。 2007年11月23日 西ベンガル州コルカタにて。バングラデシュの女性作家で、スウェーデンに亡命をしているタスリマ・ナスリン氏の国外追放要求と、同州で進んでいる経済特区建設反対へのデモが過激化したもの。タスリマ・ナスリン氏は、イスラムを冒涜したとして、原理主義者たちに処刑を宣言されている。 (あくまでざっとさらっただけです・・悪しからず) これを見ると分かるのは、規模は一定の幅を超えず、デモが全国に広がったり、あるいは数ヶ月も緊張が続き、デモが続発しているのではなさそうだということ。おおよそは、そのまま落ち着きを取り戻しているという理解でよろしいのではないでしょうか。もちろん、ミクロにみていけば、そこには痛ましい悲劇があることは確かなのですが。 隣国ミャンマーや、パキスタンでは、政権を揺るがし、為政者の交代までを引き起こすような暴動、あるいはクーデターがありました。タイやフィリピンなど、アジアの中でも進んでいるという国でさえ、同様です。それでも、インドでは起こっていません。独立以来60年、選挙による政権交代しか起こっていない。暴動やクーデターなどによる急激な体制変換が起こる可能性は少なく、パートナーとしての投資先としてもっと信頼を得てよいのではないか。前々回の投稿でわたしが訴えたかったのは、この点です。 インドは独立に際して、狡猾なイギリスの差配によって、イスラムとヒンズーの国に分かれてしまいました。血で血を洗うような悲劇が起きたと、その時代にパキスタンからやってきた知人から話をきいたことがあります。そのような過去があり、全世界的にイスラムへの締め付けが厳しくなり、原理主義者が蔓延る土壌が完成している現状で、暴動がこの規模にとどまっているというのは、わたしにはインドのマスメディア、警察、軍はそこそこのレベルで信頼を得ていると言えるのではないでしょうか。 インドは、人口10億人以上。その経済格差は、世界における経済格差とイコール。つまり、世界一の金持ち集団と世界一の貧困集団が同居している。世界中の宗教が熱心に信仰され、言論の自由が保障されている。ネット環境は整いつつあり、世界中の動向がリアルに手に入る。陸続きの未確定な国境がいくつもあり、中国、パキスタンとは戦争を交えた過去がある。そんな環境でこのくらいの暴動は、少なすぎるくらいではないでしょうか。日本だって、貧しかったころは、ストやデモが暴動とされた時期はありました。その状況よりはるかに複雑で、情報も豊富な環境にありながら、このくらいで済んでいるのは、福音を感じるくらいです。 ということで、今年も大晦日。良いお年を!PEACE! |
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